17.ギヤードモーターの連結と据え付け方法について
連結についての注意事項
軸継手(カップリング)を用いた連結の時は、ギヤードモーターと相手機械の軸との偏芯量は0.05mm以下になるようにします。(図12参照)。このようなケースでは、偏心量を吸収してくれるフレキシブルカップリングを使用すると便利です。
チェーンとスプロケットを用いた連結の場合、チェーンのたるみ量はスパン長の4%程度とします(図13参照)。
たるみが大きすぎると始動時の衝撃が過大となり、ギヤードモーターを損傷することがあので注意が必要です。
また、オーバーハングロードによる損傷を防止するため、スプロケット、歯車、プーリなどは、荷重位置ができるだけ出力軸段付部側(出力軸の根本側)になるように取付けてください(図14参照)。
スプロケット、カップリングなどの穴公差はH7〜H8程度とし、出力軸にある軸端のねじ穴を利用して、スムースに取付けます(図15参照)。
この際、ギヤードモーターの軸受や歯車などに悪影響を及ぼしますので、ハンマーなどで強く打込まないようにします。
直交軸タイプでラジアル荷重が作用する用途では図17に示す取付けはしないようにします。ギヤケースが破損する恐れがあります。
据え付け時の注意事項
ギヤードモーターの取り扱いについては、それぞれの取扱説明書に詳しく述べてありますので、使用にあたっては必ず確認ください。
ギヤードモーター据付の基礎は、振動や調整不良を生じないように、十分強固にして取付け面が水平になるように据え付けることが一番大事です。
鋼板製の台床などに取付ける場合には、十分な剛性(振動加速度4.9m/s2以下)をもった台床とし、台床の厚さは締付ボルトの直径よりも厚くします。
ギヤードモーター取付けの際には、脚に片締めなどの無理が絶対にかからないように注意し固定します。
ギヤードモーターのセンタハイトの公差は0〜- 0.5mmで製作されていますので、正確な調整を要する場合には、シムにより行ないます。
ギヤードモーターの据え付け角度
グリース潤滑専用のギヤードモーターは、グリースもれ防止構造により、取付け角度に制限はなく、あらゆる方向に取付け可能です。
オイル潤滑専用の横形取付けギヤードモーターは、水平取付けを標準としていますが、若干の傾きは可能です。
メーカーによっては、各ギヤサイズにおける許容傾斜角が表示されているカタログもあります。(この場合、油面計を中心に考え、油面計が役割を果たす最大許容傾斜角です。)
傾斜角がこれ以上になる場合は、歯車・軸受の潤滑に支障がでたり、オイル漏れの原因ともなります。
ギヤードモーター選びのポイント20
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