設置環境と保護方式
○人の保護と、異物からの保護(第1記号)
モータ内では回転子が回転しており電圧が印加されているため、人が触れると危険です。また、固形の異物からの保護も必要です。このような危険からの保護は、外枠やカバーによって行われ、保護の段階が規格化されています。
規格は、無保護型[0]、半保護型[1]、保護型[2]、閉鎖型[3]、全閉型[4]、防じん型[5]の6段階です。保護型[2]は直径12mmより大きい固形異物や指先が入らない構造で、全閉型[4]は直径1mm超過の異物が侵入しない構造です。
○水の浸入に対する保護(第2記号)
水の浸入に対しても保護の段階が規格化されています。
規格は、無保護型[0]、防滴型1[1]、防滴型2[2]、防雨型[3]、防まつ型[4]、防噴流型[5]、防波浪型[6]、防浸型[7]、水中型[8]の9段階です。
防滴型2[2]は鉛直から15度以内で落下する水滴によって有害な影響を受けない構造で、防まつ型[4]はいかなる方向からの飛まつによっても有害な影響を受けない構造です。
○IP表示と外枠
保護方式はIP表示で示されます。「IP△□」の△は第1記号で、異物等からの保護レベルです。□は第2記号で、水に対する保護レベルです。
例えば、IP44は、全閉型で、防まつ型です。
IP22は防滴保護型、IP44は、全閉外扇屋外型、IP45は全閉外扇防水型です。